2012年7月14日(7月前半)

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暑さも増す7月ですね。
アイスコーヒーがおいしい季節になってきました。
いよいよ本格的に切羽詰ってくる7月後半に突入するというとき。
僕は比較的落ち着いてこの時期を迎えています。
おそらくここから8月いっぱいは学校とイベントの怒涛の日々を迎えるため、
あっという間に過ぎ去っていくことでしょう。
精神的に負われることなく、前のめりに。
しなやかに、やわらかく。
自信を持ってこの夏を乗り切っていこうと思います。
7月前半の更新です。





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ひかり祭り




いよいよあと半月と迫ってきているひかり祭り
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ピエロの筆は全力で制作に取り組んでいます。
夏真っ盛りの野外フェス。
皆さん、是非遊びに来てください。





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メイキング





僕はメイキング映像を見るのが好きだ。
作り手の表情を見るのが何とも刺激的で、作品はもとより作り手の人生観を覗くことができるからだ。
最近、自分の絵画制作中にジブリのメイキングをよく流している。
コクリコ坂のメイキングである「ふたり」と「もののけ姫はこうして生まれた」である。
これらを制作中に流していると、一緒に作っている感覚を覚え、何だか励まされる。
とてもいい制作時間を過ごす手段となっている。

しかし、宮崎駿はストイックだ。
こんなジジイ達が死に物狂いで世の中を生かそうと表現活動に取り組んでいて、
髪の毛が真っ白になっても自分を追い込んでいるのに、
20代の僕たちが快楽だけを求めて街の中を徘徊していてはダメだろう。
立ち上がろう。
そう思う。
そう思わせてくれる作品だ。






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貧乏になったって




いいや。
今は貧乏でいい。
買っても買っても画材が必要。
画材はどれも高いけれど、
今はそんなこと言ってられない。
貧乏だからできることを必死でやろう。
考えよう。
その方が、たぶん後々の人生楽しい気がするから。





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面白すぎてはいけない




ひかり祭りを前にして、絵の制作に勤しむ日が続いている。
なかなかピエロの制作に携われないことにもどかしさを感じている。
それに加えて、ひかり祭り直前は京都の学校に行かなければならない始末。
なんてこった。
そんな感情を抑えつつ、僕は絵の制作に集中しなければならない。
これまで既に、驚異的なスピードで数枚の絵を仕上げている。
沢山絵を描く。
学校の課題として描かなければならないものを中心に、個人的なものも含め、
ぼくはこれまであらゆるモチーフを描いてきた。
幼いころから振り返れば、落書きから漫画の写し、一端の作家ぶった作品まで、
本当に数多く筆を動かしてきただろう。
美術館にもよく足を運び、多くの作品を観たし、数多くの画集にも目を通した。
つまり、見ること・描くことを繰り返す、いわゆる絵画体験を数多くこなしてきたというわけだ。
そんな数多くの絵画体験が、最近になって僕にもたらした1つのヒントがある。
それは抽象的な感覚である「良い」作品をつくるうえでの重要なヒント。

面白すぎてはいけない。

ということだ。
これは絵の画面、つまり描かれる内容の話。
面白さを追求しすぎると、絵の内容が観念的になってしまう傾向がある。
要するに、頭を使いすぎているということ。
頭の中で絵を完成させすぎてしまって、それは、そのモチーフが持っている美を軽視してしまいがちになる。
完成図、自分の勝手な目的にに向かって、周りに目もくれず画面に突進する。
これではなかなか「良い」作品にはならない。
「良い」なんて本当に抽象的なものは、実はもっともっと地味なところにあって、
そこを汲んでいない作品は、独り善がりでしかない。
大事なのは、「上手さ」でも「面白さ」でもなく、

多くの人が共感しうる「地味さ」なんだ。

多くの人は玄関を出るときに、自分の地味な部分、影を家に置いていく。
それは悪いことではなく、家で精一杯地味なことをことをしているから、
玄関をでて人に笑顔をみせられる。
光と影、明るい部分と暗い部分は表裏一体で、
人はそうやって、暗い部分のおかげで明るい部分を際立たせることができるんだ。
太陽が明るく照っているだけの絵は、もう皆知っているんだ。
太陽を描くなら、夜や月の存在をしっかりと包括して描かなくては「良く」ならない。
共感ができないんだ。
上手いだけでも、面白いだけでもダメ。
地味な部分。
暗い部分をちゃんと表現しないと。
そうやって僕たちは生きているんだから。






これから、増々忙しさを増していきます。
しかし、それは楽しい毎日でもあります。
「今」「ここ」。
それではまた7月後半に。
ではでは
by keita-net6086 | 2012-07-14 12:56